キュレーションヴィラ
「熱海 桃山雅苑(ももやまがえん)」

一棟貸し600㎡(定員8)前後時間延長プランあり
部屋貸しx4 各約60㎡(各定員2)
リビングダイニングキッチン(95㎡)+デッキ(24㎡)
貸切浴室x2 (各定員2名)
貸し会議室x1(定員6名)(宿泊者限定)
貸し書斎x1 (宿泊者限定)
貸し茶室x1 (宿泊者限定)
桃山雅苑が、英国を代表するインテリアデザイン誌『Design et al』の「The International Hotel & Property Awards 2021」に入賞しました。
海を見晴るかす風光明媚な熱海市桃山町に建つ築40年超の元保養所が、コンテンポラリーアートの篤志家でもあるオーナー一族の別荘兼キュレーションホテルとして生まれ変わりました。
オーナーが長年かけてキュレーションしたアートはもちろん、幕末期に流出したアートの買戻し品、伝統工芸、大工による伝統の内装技法、伝統装飾技法を全館に散りばめ、通常なら負の遺産とされる築40年超のコンクリート建築を、革新的デザインと和の意匠で再生させました。
オーナーの別荘でもある640㎡のこの施設は、1棟貸しをベースに、4部屋の部屋貸しならびに施設ごとの時間貸しも行います。
平均62㎡のゆとりある4室のゲストルームは、裏千家の本格茶室を持つ和室スイートに加え、3人の国際的デザイナーが全く違うテーマで競演。それぞれに日本人アーティストによる圧巻の大規模アートが彩ります。
パブリックスペースは、LDK使用に加えサロンセミナーやコンサートも開催できる大型デッキ付きラウンジ、2つの大型デッキ付き貸し切り浴室、さらにリモートワークも可能なシェアオフィスと会議室も備えワーケーションにも対応します。本格茶会も開催できる茶室や個展を開催できるギャラリーなど、エンターテイメント性も高い施設です。
最大8名宿泊可能な桃山雅苑は、ワールドスタンダードなサイズ感とデザイン性を持つ別荘として、ご家族の特別なお集まりに、企業の研修に、また高級インバウンド需要に、幅広くご活用いただけます。
デザインプロデュース:BABID澤山乃莉子
施工:株式会社若井工務店
建築・技術設計:有限会社若林建築設計事務所 若林直
実施設計:オカモト建築設計事務所 岡本芳幸
実施設計(意匠):アトリエ木香 湯下奈津子
施設








ゆったりしたレイアウトのあちこちに大型の切り株が台となりコンテンポラリーアートがちりばめられる。
玄関ホール
建具のヒノキ材、カウンター地袋の間伐材と、熱海の海山の碧を著す和紙壁紙、アート、そしてじゅうたんのコントラストが美しい。
地袋は一部屋ずつの靴箱です。靴は脱いで、ウール100%・毛足11ミリのふわふわのカーペットの踏み心地を楽しんでいただきます。
キュレーション


ラウンジへ降りる階段の手摺には伝統工芸品「甲州印伝」。白漆の模様の組み合わせにより完成させた手摺用の印伝は、他では見ることができない、安土桃山時代創業の印傳屋十三代による新たな挑戦です。
ラウンジ・シアターキッチン
天井高3.9m、約100㎡の大空間のラウンジは、研修やサロンコンサートでの利用も可能です。晴れた日には大型デッキの窓を開放すれば、緑豊かな桃山と海の景色、隣接する林では鳥がさえずり、くつろぎと開放感に満たされます。
手前リビングではロンドンの東洋美術ギャラリー「J.A.N Fine Art」から幕末期に流出したアートを里帰りさせディスプレイしました。その一つは幅約3.6m、高さ約1.6mという大きさの琳派による富士の屏風絵(1800年)。ワルシャワ国立美術館でも展示された富士の大胆な構図とラピスラズリの青が、この空間で新たな息吹を得ました。
奥の大型書棚は間伐材で大工が制作。英国から買い付けた、アートやデザインを中心としたヴィンテージ書籍やコーヒーテーブルブックが並び、特別なライブラリースペースにもなります。また、17年ロンドンでデザインオフィスを営んだ澤山による、欧州の超一流インテリアメーカーのカタログのコレクションは圧巻です。本を手にゆったりと楽しんでいただきたい空間です。
リビング空間の先に広がるダイニングエリアには10名がゆったり座れるダイニングテーブル。伊勢神宮のお社をモチーフにした澤山のデザインから、大工が間伐材で制作。ダイニングチェアはカリモクRENシリーズ。ヒノキのテーブル、うづくりの床との相性が抜群です。
ダイニングテーブル、コンソールテーブル:静岡ヒノキ、大工制作
椅子:カリモクRen
すだれ:株式会社鹿田産業
壁面アート:ひし形マジック(澤山デザイン、意匠登録出願中、林野庁・南会津町共同プロジェクト)
ピアノの後ろの「ひし形マジックウッドパネル(※商標登録申請済)」はインテリアデザインプロデューサー澤山乃莉子の考案で誕生した特注品。
ウッドパネルの凹凸はピアノ反響板として機能します。
照明計画も綿密に行われました。間接照明、スポットライト、天井照明、スタンド照明をバランスよく配置し、様々な夜のシーンを演出します。
鹿の木彫は、放射線年代測定で鑑定された平安時代初期のもの。幕末期に流出したアートの買戻し品の一つです。背景は左官職人が描いた熱海の山。桃山の稜線を表すグラデーションが美しい左官アート。里帰りにあたり、山をかけ回らせてあげたいとの澤山の思いをデザインに昇華させました。
1000年の歴史を宿す鹿の彫り物。奈良時代より鹿は神の遣い。ここに来るまでにどのような歴史をたどったのだろう。新たなデザインの空間で、鹿は山を駆け生き生きとした表情を見せる。
リビングテーブル上に天井から降りてくる大樹の枝葉のような巨大な鉄の照明は、鉄の造形作家上野玄起氏が制作。デザインのインスピレーションは日本の囲炉裏。西洋の暖炉は壁付けだが、この和を強く意識させる空間では、炎を取り囲む囲炉裏がふさわしいと感じ、森の枝のイメージを取り入れたデザインで依頼した。バイオエタノールの炎は思いのほか力強く、ラウンジで火を囲む人々の心を繋ぐとともに、その造形により外と中の意識を繋ぐ仕掛けとしても機能する。
会議室・書斎オフィス
大型テレビをモニターとして備える会議室は、8名までの会議が可能。
木の表情がすがすがしい空間で、ゆったりと会議を行うことができます。
宮城まり子氏の大型絵画が空間を格調高く彩ります。
浴室1
貸し切り浴場は2タイプ。
こちらには直径150センチ重さ200kgの信楽焼の浴槽を設置。陶器の浴槽は遠赤外線効果で保温性は抜群。エメラルドグリーン色のタイルは多治見杉浦製陶のタイル。
浴室2
こちらの貸し切り浴場には静岡で作られた幅2メートルの桐の浴槽があります。
壁面は杉浦製陶の六角タイルで描かれた金富士。
脱衣室の床材には朝日ウッドテックの孟宗竹を使用。
浴室のデッキ
客室1「NOU」
デザインはプロジェクトのインテリアデザインプロデューサーでもある澤山乃莉子。
熱海の海岸で満月と月の道を背景に行われる伝統芸能の「薪能」をコンセプトにデザインしました。 畳はダイケンの和紙畳「穂波」の墨染色×銀鼠色×栗色を使用し、夜の砂浜を表現。鉄の造形作家上野玄起氏によるウォールライトは、薪能の篝火を表現しています。
家具のカラースキームは能装束。サイドテーブルやサロンチェアは澤山デザインの「蓮夕」シリーズです。斎藤丈太郎氏デザインの西陣織のファブリックが空間を華やかに演出しています。柿沼宏樹氏の大型テンペラアートがこの空間の「アートとデザインの中間領域を行く」デザインのキーピースとなっています。
客室2「CHASHITSU」
続き和室仕様の客室は、裏千家の師範の指導を受けた本格茶室を擁する。
上段の茶室は京間の本畳を使用し、炉を切ったために一段高さを上げ、路地に腰かけた視線からはシアターのようにも見える。茶室の路地はひのきなぐりの床材に網代天井。沓脱石の代わりにヒノキの間伐材から作った丸太を使用しています。
茶室に続き本格水屋も。
茶室の襖・戸襖には京都の唐紙工房山崎商店の唐紙を使用。光琳大波、荒磯、敷き松葉、観世水など美しい模様が空間を華やかに演出します。

それぞれスタイルが異なりつつも一つの空気感を演出するランダムな家具の組み合わせと配置、片流れの空間、そしてそれをまとめ上げる色のグラデーション、すべてが海の中でたゆたうようなデザインに貢献する。
一尾ずつでは繊細な和紙の表情が、遠景では生き生きとしたトビウオ一尾ずつの表情を作り出す。透き通ったひれの骨は筆とキラによる細かな筆致。ぜひ遠景と近景で楽しんでいただきたい。
背景の海をバックグラウンドに独特の透明感があるテーブル。間伐材をつかい棟梁が制作。デザインテーマは、家康も愛した静岡の伝統工芸竹細工による虫かごからイメージした。
ヘッドボードは気仙沼の藍染工房による作品。海中から空を見上げたような表情を繊細な藍の板染により演出。この藍の色は日本では珍しく、実はフランスからの苗木を育てたもの。今新たな気仙沼の産業として各界から注目を集める。
壁紙プロジェクトでの長年の気仙沼との交流が新たな工房との出会いをはぐくんだ。
インテリアデザインはBIIDトップデザイナーのダニエル・ホップウッド氏。部屋のテーマは「山の神様」。熱海の山の稜線や豊かな植生を壁紙と絨毯で描き出し、木の普遍性や風合いを感じさせる家具や建具をちりばめ、山の重量感を演出しました。
先ほどの「水の神様」の部屋とは対照的に、森の男性的な力強さを感じさせます。
ベッドサイドテーブルの上には信楽焼を使ったオリジナルのテーブルライト。ミカン畑で使われる籠をイメージした照明の傘が印象的な網目の陰影を映し出す。
パウダールーム。
このホテルの洗面カウンターとボール、そして背景のタイルはすべて間伐材+信楽+多治見タイルの組み合わせで、すべてのエリアでデザインスキームに応じて変えてあります。
また、この客室にも大型のアートが。はっとさせるアートがデザインにインパクトとステートメントを与えます。
デザイナー&デザインプロデューサー紹介
澤山 乃莉子
BABIDインテリアデザインプロデューサー
一般社団法人 キュレーションホテル協会 代表理事
インテリアデザインカレッジ「澤山塾」主宰
桃山雅苑ではトータルインテリアデザインプロデュース、デザイン監理、LDK、客室1デザインを担当。
2000年にロンドンで起業以来、住宅、商業施設、家具デザインなどを手掛ける。「BIID Merit Award 2016」等、日英での受賞や雑誌掲載も多数。プロ向け欧州トレンドレポート・デザイン塾主宰など、執筆、教育、講演分野でも活躍。
ダニエル・ホップウッド
The Studio代表
桃山雅苑では、客室4のコンセプトデザインを担当
1993年創業以来、アンティークとアートを武器に、唯一無二のデザインを創造し続ける。ポートフォリオは住宅からホテル商業施設まで多岐にわたるが、デザインの斬新性のみならず、深い知識に裏づけられたアプローチが高い評価を堅持する。英国BBCのテレビ番組「The great Interior Design Challenge」にジャッジとして出演し人気を博している。
スージー・ランボルド
Tessuto Interiors Ltd. 代表
BIID前会長
桃山雅苑では、客室3のコンセプトデザインを担当
建築チームを率い住宅、商業施設のデベロップメントを数多く手がけ、洗練された美しさが高い評価を得る。英国のメディアを舞台にインテリアデザイン関連の課題に取り組んでいる。その豊富な話題と人柄から、現在英国では最も人気を博すレクチャラーと評される。
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